多くの方が歯科衛生士として働く場合、「歯科医院で勤務」という道を選択するのではないでしょうか。
ただ、最近では歯科医院や企業に勤務するだけでなく、「フリーランス」として働く歯科衛生士がいます。
フリーランスは自由な時間や多彩な働き方で働くことができますが、その分かならずしも仕事がある保証はありません。
そこで今回は、歯科衛生士はフリーランスとしての働き方について詳しくご紹介します。
歯科衛生士のフリーランスとは
フリーランスとは、企業や会社に属さずに仕事単位で働くことをいいます。
リモートワークという働き方もできて、自分の裁量で仕事ができるフリーランスをいう働き方を選択する方も増えてきています。
歯科衛生士のフリーランス場合は、はっきりとした定義はないのですが、歯科医院や企業に属さずに個人で仕事を受ける働き方をしている方を歯科衛生士のフリーランスといいます。
フリーランスの歯科衛生士として働き方
・歯科医院のスタッフ教育
スタッフ教育として、患者さんへの対応や診療補助のポイント、診療に使用する機械の使用方法などは大切ですが、歯科医院は少数の人数で仕事を行っていることも少なくありません。
スタッフ教育まで手が回らず、新人スタッフが困ってしまうことを防ぐために、経験のある歯科衛生士がスタッフ教育をメインにサポートすることで、歯科医院の負担が軽減します。
歯科衛生士のスタッフ不足に陥っている歯科医院は数多くあり、スタッフ教育を充実させたくても歯科衛生士が足りずにできない部分を、外部の歯科衛生士がサポートします。
また、新しい機械の使用方法やサポートの仕方など、今までより効率的に行うことができるケースもあり、スタッフ教育をする歯科衛生士が増える可能性が増えています。
・セミナーやイベントなどの講演活動
フリーランスの歯科衛生士の働き方の中には、セミナーやイベントなどでテーマに沿って発表をすることもあります。
テーマはさまざまですが、たとえば、デンタルショーやWABセミナーなどで、ホワイトニングやインプラントの診療補助などのポイントについて発信するような仕事があります。
講演活動をする歯科衛生士は、仕事の実績を積み重ねていくことで、新しい仕事につながるケースが多いです。
また、聞いている方に伝わりやすい話し方や資料の作り方など、歯科医院で働いている歯科衛生士とは違ったスキルが必要になります。
・WEB発信や歯科医院HP制作サポート
歯科衛生士の知識を活かして執筆活動や歯科医院のHPのサポート業務などもあります。
PCを使ったり、歯科医院と違う形での仕事にはなったりしますが、今まで診療してきたことを通して患者さんに「伝える」ことを仕事できます。
WEBで歯科医院の情報を伝えることが増えてきているため、正しい知識を元に記事を作成できる歯科衛生士の需要は増えていくでしょう。
文章を書くことが得意な方でしたら、専門性を身につけているため、その知識を活かした記事が作成できます。
・歯科医院の経営サポート
フリーランスとして様々なクリニックと関わることができる中で外部から見た経営のサポートをする場合もあります。
今まで経験した知識や蓄積した情報を活かして、コンサルティング業務を行う歯科衛生士もいます。
説得力や分かりやすい説明をする力、分析して今後どのような指標を元に具体的にどうすればよいかなど実践的な経営計画が求められます。
フリーランスとしてのメリット
フリーランスは自分の裁量で仕事のスケジュールを決めることができるため、自分の時間を確保したい育児中の方にもおすすめの方法です。
勤務歯科衛生士に比べて柔軟に仕事を決められるケースが多く、短い時間で報酬を得ることができる可能性も広がります。
きちんと仕事ができること、求められることを十分に発揮できる力、すぐに対応ができるコミュニケーション能力など高いスキルが求められますが、多くの歯科医院に来てほしいと思われる人材になれると、自分の生活に合わせて仕事をすることもできます。
フリーランスとしてのデメリット
フリーランスは必ずしも仕事があるとは限りません。
継続して仕事を受注するためには、求められることを十分に発揮できる方が人気になります。
フリーランスは即戦力を求められるので、期待していたほどの仕事ができない場合には、その業務で終わってしまう可能性があります。
また、社会保障などもないため、自分で社会保険などの手続きをする必要も。
フリーランスは個人事業主なので、歯科医院で働いている時とは違う業務がたくさん出てきます。
【まとめ】
フリーランスの歯科衛生士の働き方をお伝えしましたらが、これらは一例で、これからさまざまな活躍の場が増えてくると思います。
フリーランスとして働く場合には、特に1つ1つの仕事が次につながるように、最高のパフォーマンスをする必要があります。
自由な時間で多彩な働き方をしたい方におすすめの働き方といえます。
1つの医院で働いていると、院長が病気で引退や、院長交代などでいきなり解雇されたなどのリスクがあります。
若い時の転職は簡単ですが、高齢になってからの転職はかなり難しいため、自分で稼げる能力をつけておくことも大切です。
おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科では、フリーランスや独立、個人事業主になりたい方を応援し、資金援助やスタッフ援助もおこなっています。