皆さんこんにちは。
知多市の歯医者【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】です。
前回、口腔機能発達不全は、発達段階で適切な機能が獲得できていないことをお伝えしました。
お子様の口周りの発達を促すことは、顎の成長や歯並びにも良い影響があります。
そこで今回は、口腔機能発達不全の予防をして、成長の段階で正しい機能ができるようにするポイントについてご紹介します。
正しい姿勢を保つポイント
ポイント1 乳児が飲みやすい姿勢と飲み方を確認する
赤ちゃんは、飲み方を少しずつ覚えていくため、飲みやすい姿勢になっているか確認しましょう。
食事をする時の姿勢はとても重要なポイントです。
赤ちゃんが飲みやすく、授乳している方も負担がかからない姿勢を心がけましょう。
ポイント2 食事の姿勢
しっかり噛むためには、かみ合わせのバランスだけでなく食事の時に姿勢も大切です。
首が上を向いた状態で食べると、噛みにくく、飲み込みにくい姿勢です。
顎を少し引いてリラックスした姿勢で、しっかり噛んで食事をするようにしましょう。
食事の時のポイント
ポイント1 足がきちんと床についていること
食事をする時に、椅子とテーブルの位置が正しくなっているかチェックしましょう。
足がつかずにぶらぶらした状態だと、しっかり噛みにくい姿勢です。
姿勢を良くして、足がきちんとついているか確認しましょう。
また、テーブルの高さは、座った時に肘が直角になる程度がおすすめです。
ポイント2 食事を楽しむ工夫をする
家族と食事するなど、食事の時間を楽しむ工夫をしましょう。
食事の時間は、ほかの事に気を取られないようにテレビなどは控えて音楽などがおすすめです。
食事の時間が短いお子様は、あまり噛まずに早食いになる傾向があります。
小さなお子様の場合には、ひと口の量がちょうど良いか確認しましょう。
多すぎる量を入れている時は、ひと口の量と噛む回数を教えてあげてくださいね。
ポイント3 バランスの良い食事を心がける
顎の発達を促すためには、バランスの良い食事を摂取するように心がけましょう。
特に、永久歯に生え変わる時期は顎の成長が続いていると考えられています。
骨の成長に大切なビタミンやカルシウム、タンパク質をバランス良く取り入れましょう。
また、これらの食材が不足すると、顎の発達不全の可能性があります。
しっかり噛むことは、顎の発達も促されるため、歯ごたえのある繊維質の野菜や適度な硬さのあるタンパク質なども積極的に摂取しましょう。
その他のポイント
ポイント1 鼻呼吸を習慣化する
正しい呼吸は、鼻で呼吸する鼻呼吸ですが、さまざまな原因で口呼吸になってしまうことがあります。
口呼吸は多くのデメリットがあり、口臭の原因やむし歯や歯周病のリスク、感染症のリスクが上がる、歯並びの不正につながりやすいことがあります。
口呼吸になってしまう原因は、出っ歯や受け口など歯並びの不正が関係している場合があります。
その場合は矯正治療が必要です。
矯正治療は、見た目だけでなく機能面でも多くのメリットがあります。
また、鼻の疾患が原因で口呼吸になっている可能性がありますので、その場合耳鼻科に通院して原因を治療しましょう。
ポイント2 空腹の状態で食べるようにする
間食が多くダラダラおやつを食べる時間が長いと、お腹が空いておらず、食事を楽しむことができません。
食事の2~3時間前には間食が終わるようにしましょう。
また、適度な運動や遊びで空腹になる環境を作ることも大切です。
ポイント3 予防のためには定期検診が大切
口腔機能発達不全症は、定期的な検診をして予防する必要があります。
発達段階で、正しい姿勢や習慣が身に付くことで、顎の成長も促しやすくなります。
特にお子様の発達段階で問題がある場合、早期に改善した方が良く、適切な大切です。
歯並びが悪くなる原因も、骨格や歯の大きさなどの遺伝的な要因もありますが、日常の悪習癖が関係している場合があります。
頬杖・片方だけで食べる習慣・口呼吸・指しゃぶりなどめずらしいくせではありませんが、継続して続けていると、歯並びの不正につながります。
また、ご家庭や学校でのサポートも大切で、発音や食事の様子で気になる点があったら早めに歯科医院に相談することが大切です。
生活習慣の中で、お子様の適切な口腔機能の発達も促せているか確認してみましょう。
【まとめ】
口腔機能発達不全症は、発達段階で正しい口腔機能が習得できないため、しっかり噛む・飲み込み・滑舌などに影響を及ぼしている状態です。
口腔機能発達不全症の診断には、機能検査や発音テストなどが行われ、治療には、「矯正治療」「言語療法」「嚥下訓練」などがあります。
定期的な検診やご家庭・学校のサポートで正しい口腔機能が習得できているか様子を見ることが大切です。
小さなお子様の発達段階の場合、早期に改善したり、機能訓練をしたりすることで改善が見込めます。
顎の発達が柔軟な時期に改善すると、お子様の負担も軽減できますので、気になることがありましたら、お気軽におのうち歯科・矯正歯科・こども歯科にご相談ください。