早めの改善が必要?口腔機能発達不全の対応や治療法とは

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皆さんこんにちは。

知多市の歯医者【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】です。

 

口腔機能発達不全は、全3回に渡ってお話しましたが、今回が最終回で「口腔機能発達不全の対応や治療法」です。

小さな頃からの生活習慣が長期間に渡ると、大人になってから改善しにくい傾向になります。

また、歯並びの不正につながるなど、お口の環境が悪くなってしまいます。

そのため、早めに改善して口内環境を整えることが大切です。

それでは、口腔機能発達不全の対応や治療法についてご紹介します。

 

口周りの筋力をトレーニングする

口周りの筋力が低下していることで、口が閉じにくかったり、舌の位置が下がったりしている場合には、まず筋力をトレーニングします。

「あいうべ体操」は唇や舌のトレーニングをする時に行います。

 

「あー」と口を大きく開きます。

「いー」と口を横に大きく広げます。

「うー」と口を強く突き出します。

「べー」と舌を下に伸ばします。

 

この4つを1セットとして、1日10回を目安に行います。

コツとしては、はっきり大きく行うと効果的に筋力をトレーニングできます。

 

うがいの練習

 

大人の方は難しいと感じたことは少ないと思いますが、ぶくぶくうがいができない子が増えていると言われています。

3歳ごろを目安にぶくぶくうがいの練習をしてみてくださいね。

 

STEP1 お口の中にお水を含みましょう。

数秒キープして口からこぼれないように注意しましょう。

 

STEP2  お口の中にキープできるようになったら、ほっぺたでぶくぶくしてみてください。

左右で順番に行ってみましょう。

唇の方に水を移動して唇を使ってぶくぶくしてみましょう。

 

STEP3 ガラガラうがいをしましょう。

ガラガラうがいが出来たら、うがいを止めて水を飲まないように鼻呼吸ができるか試してみましょう。

 

 

マウスピース小児矯正

お子様の歯並びが悪くなるくせを改善していくためのマウスピース小児矯正があります。

基本的に起きている時の1時間と就寝中にマウスピースをつけて、舌の正しい位置や口周りの筋力のバランスを整えます。

 

間違ったくせを改善する

ワイヤー矯正は、歯並びを改善することを目的にしていますが、マウスピース小児矯正は舌を出すくせや舌が下がってしまうくせなどを改善します。

安静にしている時の舌の正しい位置は、上顎の少し出ている部分ですが、口周りに筋力が低下していると舌が下がってしまいます。

また、お口をぽかんと開けたままになる「口呼吸」も舌が下がる原因になります。

 

マウスピースは間違ったくせを改善できるような作りになっているため、マウスピースはお子様の顎の成長やお口の状態によって使います。

また、トレーニングをする時にマウスピースを使用することもあります。

 

歯が正しい位置に生えるように促す

マウスピースを使用することで、間違ったくせを改善しながら、正しい位置に歯が生えてくるように促します。

永久歯が生えてくる時期にマウスピースを使うことで、正しい永久歯が正しい歯並びになるようにサポートできます。

 

また、トレーニングで正しい呼吸法・飲み込み方・口周りの筋力トレーニングを行って口周りのバランスを整えていきます。

 

歯列矯正で歯並びを改善する

歯並びの悪さから口周りの機能が上手く使えていない場合には、根本的な改善のために歯列矯正で歯並びを改善します。

特に、永久歯がすべて生え揃っている段階では、顎の成長も落ち着いているため、大人と同じ矯正方法で治療を行います。

 

その場合、ワイヤー矯正かマウスピース型矯正がありますが、歯並びやご希望に応じてより良い方法をご提案いたします。

 

口腔機能発達不全の治療のゴールとは?

口腔機能発達不全の治療の目的は、正しい呼吸・飲み込み・咀嚼を獲得することです。

その上で、「話す機能」と「食べるための機能」を十分に発達させることを目的にしています。

 

歯並びを改善することで機能的なメリットが多くありますが、歯並びが悪いことで滑舌が悪くなっている、しっかり咀嚼できない等の生活する上で大切な機能を獲得するようにサポートさせていただきます。

 

お子様の成長は一人一人異なりますし、お口の状況も成長段階も少しずつ違います。

一人一人に合わせた段階で、必要な方法をご提案します。

合わせて、歯並びが正しい位置に生えてくるように促したり、噛み合わせのバランスを整えたりしてお口の機能を高めていきます。

 

また、定期的にお口の中を確認させていただくことで、汚れが着いている部分を見てもらって、その部分の落とし方をお話できます。

お子様の時期に正しいセルフケア習慣を身につけると、大人になってからの口内環境を維持することにもつながります。

 

【まとめ】

お口の機能が正しく獲得できていない場合、口腔機能発達不全の可能性があります。

正しい機能の獲得のために、筋機能トレーニングや歯並びが悪くなるくせを改善すると、お口の機能が獲得しやすくなります。

 

また、お子様の時期に悪習癖を改善することで、歯並びの不正の予防にもつながります。

おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科では、口腔機能発達不全やお子様の歯並びが気になる場合も対応していますので、お気軽にご相談ください。

 

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