歯科医師不足への対策は何ができる?

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みなさんこんにちは。

知多市の歯医者【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】です。

 

前回は、歯医者は多いのに歯科医師は不足しているの?

というお話をさせていただきましたが、今回はその歯科医師不足への対策は何ができるかについてご紹介します。

歯医者は多いのに歯科医師は不足しているの?

 

歯科医師不足による影響

歯科医師が不足するとどのような影響があるのでしょうか?

前回、都市部では歯科医師が多い傾向があるとお伝えしましたが、地方や人工の少ない地域になると、歯科医師が不足しています。

そこで心配されるのが、「受診する機会が少なくなってしまう。」ことです。

 

歯科医院が少ない地域では、近くに歯科医院が少ない、予約が取りにくい、診療までに時間がかかるといった問題が発生しやすくなります。

 

また、高齢の方の診療の問題もあります。

通院が難しい方のために自宅や介護施設に訪問して治療やケアをする訪問歯科のニーズが広がっています。

そのため、訪問歯科は少しずつ広がっていますが、対応ができる歯科医師の数が不足しており、治療が遅れてしまったり、口腔ケアが不十分になってしまったりすることがあります。

歯科医師不足への対策

地域偏在を解消する取り組み

歯科医師の数は一定数確保されていますが、都市部と地方では数の大きな差があります。

特に、過疎の地域では深刻な歯科医師不足があり、医療格差の原因になっています。

この地域偏在を解消するために下記のような取り組みが進められています。

 

地域奨学金制度や地域枠入試

地方の大学では、地域に貢献することを条件に「地域枠」の入試を行っています。

卒業後に一定期間その地域で働くことを条件に学費の一部を支援する「奨学金制度」もあります。

 

診療報酬の地域加算

地方で診療する歯科医院には、診療報酬に加算される地域加算が導入されている所もあります。

これは、地域に若手の医師がくるメリットを増やすための取り組みです。

 

地域促進プログラム

国や地方自治体が地方で働く歯科医師のために、移住金補助や住宅支援、子育て支援などを行い、ライフスタイルの面からも支援を行っている自治体もあります。

 

働き方改革の推進

歯科医師の働き方改革も進めていかなければいけない問題です。

開業歯科医師と勤務歯科医師の間で待遇の格差が若手歯科医師の離職やキャリアの選択に影響を及ぼしているためです。

 

勤務歯科医師の待遇の改善

勤務時間や休日の改善が進んでいます。

土日や祝日も診療している歯科医院では、負担が軽減できるシフト制する取り組みが求められています。

特に女性歯科医師が働きやすい環境作りが求められています。

 

ライフワークバランスの改善

出産・育児・介護などのライフイベントにも対応できるような歯科医院が増えてきています。

長く働くことができる環境作りが求められています。

また、オンラインでカウンセリングをするなど、今後の普及が期待されています。

 

チーム医療の推進

歯科医院は歯科医師1人では成りたたないため、歯科衛生士、歯科助手、歯科技工士などの職種の連携が必要です。そのため、チーム医療が重要な課題となっています。

 

歯科衛生士の育成の強化

歯科衛生士の専門性を高めることで、予防歯科に力を入れてメンテナンスを重視した歯科医院の体制を取ることができると、歯科医師が診療に力を入れることができ、診療の質も向上します。

当院では、歯科衛生士専用の予防ルームがあり、メンテンナンスにくる患者様が多い体制で仕事をすることができます。

 

ICT・オンラインの診療やカウンセリング

 

オンライン診療やカウンセリング

矯正などのカウンセリングを希望している方は、自宅でカウンセリングをできると矯正へのハードルが軽減します。

お口の写真や状況を把握するために、来院が必要になるケースもありますが、はじめのステップとしてカウンセリングでどのような治療法で対応できるかなどお話できる環境作りをすることができます。

 

診療予約や会計・カルテの自動化

診療予約のための時間がオンライン上で出来るようになると、患者様もスムーズに診療予約ができるようになります。

24時間受付をしていることで、患者様の集患にもつながりますし、受付の事務業務を軽減することが可能です。

また、会計の機械を導入することで、支払いの時の時間を軽減しやすくなります。

 

そのほかには、カルテがタブレットなどで連携しておくことができると、すぐに患者様の情報を知ることができるため、スムーズな診療につながります。

このようなICTの導入をすることで、チーム医療の負担を軽減して、患者様にも便利な環境作りを整えることができます。

若手歯科医師の育成とキャリア支援

開業支援・キャリアパスの多様化

開業だけをゴールとするのではなく、法人の中で長く働くことや法人内で昇進する道もあります。

また、大学や企業で働き働き方など様々なキャリアを形成していける仕組み作りも重要でしょう。

自分に合った働き方を選択できる環境があることが歯科医師不足の深刻化を解消していくためには重要です。

 

卒後研修の充実

大学卒業後に研修期間が設けられていますが、より実践的な内容を行い、若手歯科医師のスキルを高め、歯科医師の離職につながらないような取り組みをすることが求められています。

 

【まとめ】

 

歯科医師不足は、人数が不足しているだけではなく様々な問題が絡みあっています。

国だけでなく、歯科医院や歯科業界が一丸となって様々な取り組みをする必要があります。

【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】では、ライフスタイルに合わせた働き方ができるように、育休や産休、院内託児などを取り入れて歯科医師の働き方をバックアップしています。

また、歯科衛生士のメンテナンスルームを完備し、予防に力を入れた体制で診療をしているたえ、歯科医師には治療に専念してもらうことができるように努めています。

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