皆さんこんにちは。

知多市の歯医者【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】です。

歯ぐきの腫れや出血を伴う歯周病は、歯周病菌をできるだけ減らすためにお口の中を清掃する治療が広く行われてきました。

東北大学で歯周病の原因療法と対処療法にテクノロジーでアプローチするための歯周病治療機器ブルーラジカルが厚労省の認可を得て、世界発の歯周病機器として登場しました。

そこで今回は、歯周病治療機器のブルーラジカルについて詳しくご紹介します。

歯を失う原因第1位の歯周病とは

歯周病は歯を失う原因第1位の疾患ですが、30代の方では７割以上の方が歯周病の所見があるといわれており、身近な疾患です。

自覚症状が少ない特徴があり、初期の段階では歯ぐきの腫れや歯磨きの時の出血ですが、痛みなども少ないため、気づきにくい疾患です。

しかし、悪化すると炎症は歯ぐきだけにとどまらず、歯を支えている顎の骨にまで及んでしまいます。

進行すると顎の骨を溶かしてしまい、歯がグラグラしてしまうことも。

最悪の場合、抜歯が必要なケースもあります。

そんな歯周病の直接の原因は、汚れの中にひそんでいる歯周病菌です。

そのため、毎日丁寧に歯磨きをすることが大切ですが、苦手な部分や汚れには汚れが残りやすく、時間が経過した部分は歯垢から固い歯石に変わってしまいます。

歯石になると歯ブラシでは除去できず、表面がザラザラして着色や歯垢がつきやすく、お口の中の環境が悪くなります。

そのため、定期的な検診でお口の中を検査して、スケーリングで汚れを落とすことが大切です。

汚れを落とした後は歯がつるつるするため、汚れが着きにくくなります。

歯周病の治療機器ブルーラジカル

従来の歯周病の治療は、超音波の振動で歯石や歯垢を除去する方法です。

しかし、深い歯周ポケットの部分には、機械が届きにくいなどのデメリットがあり、深い部分は手でスケーラーという器具を使って歯石を除去しています。

この方法では、歯周ポケットの深さにもよりますが、重度の歯周病で深い歯周ポケットの内部までは届きにくい場合があります。

ブルーラジカルは、重度の歯周病の患者さまに対して外科処置を必要しない新時代の歯周病の治療機器として認可されました。

3％の過酸化水素水と405nmの青色レーザー照射をする「ラジカル殺菌」という技術が使われており、短期間で歯垢の中の細菌に対して殺菌します。

歯周ポケットに対して、ラジカル殺菌×超音波を行うことで、細菌を99.99％殺菌できます。

そのため、歯周ポケットが深い重度の歯周病の方でも、外科処置を行うことなく、ブルーラジカルを用いた治療で対応ができる可能性が高くなります。

ブルーラジカルは、厚生労働省から歯周治療・歯周ポケットの殺菌・スケーリングの機械として認可を受けている世界発の歯周病治療機器です。

医療機器の承認は、厚生労働省の基準を満たす製造環境や治験データによって機械の安全性を審査された結果、与えられるものになります。

さまざまな治験を実地して、重度歯周病の患者さまにおいてブルーラジカルを使用した歯周病治療は、従来の治療法と比較して歯周病菌を減少させて歯周ポケットを浅くするために有効であるとされています。

ただし、正常な歯周ポケットの範囲は3ミリ程度とされていますが、歯周ポケットが深くなってしまった部分に対して改善は見込めますが、この程度まで改善することは難しいと考えられています。

ブルーラジカルを開発した東北大学の歯科医師は、歯周病は患者さまが歯に関心がなくなることで始まると提唱しています。

歯周病は、歯磨きの磨き残しの中の歯周病菌が炎症を引き起こす疾患です。

そのため、歯周病の悪化を防いだり、予防したりするためには、毎日のセルフケアで磨き残しを減らしていくことが重要です。

そのためには、患者さまが毎日の歯磨きを丁寧に行い、お口の中を清潔に保つことが歯周病予防につながります。

コミュニュケーションアプリのペリミルは、患者さまがお口の中に関心を持ち続けられるように生活習慣病の歯周病になる生活習慣を改善できるように促すものです。

・歯磨きタイマー・カレンダー機能

・歯科衛生士からの歯磨き指導

・治療内容・経過のチェック

・歯科医師からのアドバイス

・歯ごとのリスクや全体の炎症

・歯に関する有益なコンテンツ状態をイラストで可視化

がアプリに盛り込まれています。

歯周病の直接の原因は、お口の中に残った汚れの中にひそむ細菌のため、汚れを丁寧に落とすことが大切です。

毎日のセルフケアでお口の中を清潔にすることが重要ですし、定期的に検診をして汚れを落とすことも口内環境を整えるために必要です。

汚れが着いている部分に対しては、その部分の磨き方やデンタルグッズの使い方をお伝えします。

気になることがありましたら、お気軽にご相談くださいね。