口腔機能発達不全症って何?その原因やチェックポイントとは

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皆さんこんにちは。

知多市の歯医者【おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科】です。

 

お子様の口腔機能発達不全症を知っていますか?

生活をするために大切な「話す機能」や「食べる機能」が十分に発達しておらず、正常な機能を得られていない状態です。

 

そこで今回は、口腔機能発達不全症の原因やチェックポイントについてご紹介します。

口腔機能発達不全症については、3回に渡って予防や対応についてもお話させていただきます。

口腔機能発達不全症とは

 

 

小児期に障害の有無の関係なく、食べる、話す、鼻で呼吸する、飲み込むなどの口の機能が十分に発達していない状態を口腔機能発達不全症といいます。

発達不全といってもその機能が全然機能していないわけではなく、成長段階での発達が少し遅れている状態です。

 

年齢に対して少し機能の獲得が遅れていても、正しいタイミングでサポートしてあげることで、正しい発達が見込めます。

 

そのため、15歳以下のお子様に対してアプローチをすることで、気道修正がしやすく、定期検診の際に相談してみましょう。

 

口腔機能だけでなく、日常の生活環境を整える必要がありますが、将来の健康維持のために大切です。

 

年齢別発達不全のチェックポイント

 

 

乳児期(12ヶ月程度まで)

乳児期の前半は母乳やミルクなどで栄養を補給します。

哺乳する際から口腔機能の発達は始まっています。

 

【チェックポイント】

ポイント1

授乳時に乳首に痛みが出たり、出血したりすることがある。

 

〈対処法〉

正しく吸うことができず、乳首を十分にくわえられていない可能性があります。

大きく口を開けた時に深く吸わせられるようにしましょう。

 

ポイント2

むせやすい

 

〈対処法〉

発達段階によって食事のかたさなどを工夫してみましょう。

姿勢やサポートの方法を工夫しても改善しない場合には、歯医者に相談してみましょう。

 

幼児初期(12~18カ月程度)

前歯だけでなく、乳歯の奥歯も生えてきます。

手づかみで食べるだけでなく、スプーンなどを使って食事をし始めます。

サポートをすると、前歯でかじり取ることもできるようになります。

 

話す機能も少しずつ発達して、個人差はありますが「ママ」「パパ」などの発語が出てくるようになります。

 

ポイント1

前歯でかじり取りができない・飲み込むことが難しい

 

〈対処法〉

食べ物の大きさを調整しましょう。

また、形状を変えてみるなどして工夫してみてください。

 

幼児後期(3~6歳程度)

乳歯が生え揃って、6歳頃には6歳臼歯も生えてきます

口の機能も発達して、大人と同じ物を食べられるようになります。

話す機能も活発になり、1000語程度話すことができるようになっていきます。

 

ポイント1

食べている時に舌が出ている・口が開いたまま飲み込んでいる

 

〈対処法〉

食べている時に舌が出ている場合には、舌の筋力が低下している可能性があります。

また、口が開いたまま飲み込んでいる場合も口周りに筋力が低下している場合があります。

口周りに筋力をトレーニングすると良いでしょう。

その場合、お口の状況に応じて適切なトレーニングをご案内できますので、口腔筋機能トレーニングを行っている歯医者を受診しましょう。

 

ポイント2 

口がぽかんと開いている・口呼吸をしている

 

〈対処法〉

通常は鼻呼吸が正しいのですが、歯並びや鼻の疾患などで口呼吸になっている可能性があります。

鼻の疾患の場合には、耳鼻科を受診して、歯並びの場合には、矯正歯科に相談してみましょう。

 

ポイント3

「サ行」「タ行」「ラ行」が正しく発音ができない

 

〈対処法〉

舌の小帯が短いことも考えられますが、歯並びや舌の位置などが正しくない可能性もあります。

その場合には、1度矯正歯科に相談してみましょう。

 

学童期(6~12歳)

小学校に入学する6歳ごろから永久歯が生え始めて、12歳ごろまでに乳歯から永久歯に生え変わります。

生え変わりの時期の生活習慣は歯並びにも影響することがあります。

 

ポイント1 

あまりかまずに飲み込んでいる

 

〈対処法〉

乳歯から永久歯に生え変わりの時期なので、食べにくい場合もありますが、歯並びが悪いため、噛みにくい場合があります。

また、むし歯が放置されていて、痛みが出ている可能性もあります。

しっかり噛むことで顎の発達が促されますが、十分に噛まない生活習慣の影響で顎が発達不足で歯が並ぶスペースが足りないことがあります。

しっかり噛むことができる口内環境や生活習慣を整えることが大切です。

そのため、歯医者で口内環境に問題がないか確認しましょう。

 

ポイント2 

食べこぼしが多い

 

〈対処法〉

食事の時に口がきちんと閉じていない可能性があります。

学童期に食べこぼしがある場合には、口周りに筋力が低下していることも。

また、口呼吸の習慣から口が閉じにくくなっていることもあります。

食べこぼしになっている原因を特定し、対応することが大切です。

そのため、歯医者を受診してその原因を確認しましょう。

 

【まとめ】

口腔機能発達不全症は、その発達段階で適切な機能を獲得できていない状態です。

ただし、適切なサポートをすることで、正しい機能を得ることができます。

発達段階や口内環境によってサポートが変わってきますので、お子様の口腔機能が気になる場合は、おのうち歯科・矯正歯科・こども歯科お気軽にご相談ください。

 

おのうち歯科・矯正歯科
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