「子どもの歯並びが悪くて気になる……。」
「子供の矯正はいつからすれば良いの?」
お子さんの歯並びが気になっていても、いつから?矯正する必要がある?と気になる方もいるのではないでしょうか。
お子さんの矯正は大人の矯正と違い、顎の成長を利用して矯正しますが、お子さんの時期だけできる矯正方法です。
そこで今回は大人の矯正と子どもの矯正の違いについて詳しくご紹介します。
大人の矯正
大人になってからの矯正は、歯を動かして正しいかみ合わせや歯並びにするための治療です。
永久歯がすべて生え揃ってから始めるので、永久歯が生え終わる11~16歳程度から適用になります。(生え変わりには個人差があります。)
すでに顎の成長が終わっているので、歯の動きが緩やかで、お子さんの矯正に比べて矯正期間が長くなる傾向になります。
治療には歯に適切な力をかけて動かす「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」があります。
ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーを通して適切な力をかけて歯を動かします。
以前は金属の装置が主流でしたが、最近では矯正中の見た目も分かりにくくなるよう、透明や白色の「審美ブラケット」を選択できるようになりました。
また、お仕事でお話をする機会が多い方などは、歯の裏側に装置をつける「裏側矯正」もあります。
装置がついていることがほとんど分からず、矯正中の見た目が気になりません。
ただし、歯の表側に装置をつける「表側矯正」に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。
マウスピース矯正
患者さまにぴったり合ったオーダーメイドのマウスピースを製作し、形が違うマウスピースに交換することで少しずつ歯を動かしていきます。
透明のマウスピースを使用するので、矯正中の見た目が分かりにくいです。
また、自分で取り外しができるので、「食事」や「歯磨き」を今まで通り行うことができます。
ただし、自己管理が必要で、装着時間を守らないと治療計画より治療期間が延びてしまうことがあります。
また、大幅に歯を動かさなければいけない歯並びは適応にならない場合があります。
子どもの矯正
お子さんの矯正は、これから生えてくる永久歯を正しい位置に導きながら歯を整えていく矯正です。
子どもの矯正は2段階に分かれており、顎の成長を利用して歯が生えてくるスペースを確保する「1期矯正」と歯並びを整える「2期矯正」です。
1期矯正は顎の成長と奥歯の生え方のコントロールをするので、取り外しができる床矯正、固定式の矯正装置、ヘッドギアを使用して歯が生えてくる場所を誘導したり、顎の骨を拡大したりしてスペースを作ります。
また、1期矯正をしている間に歯並びが悪くなる「口呼吸」「舌のくせ」「頬杖」なども改善するようにサポートします。
これらの「くせ」を続けているとさらに歯並びが悪くなる場合や、せっかく矯正をしても後戻りをする可能性があるので、早めに改善が必要です。
2期矯正は大人の矯正と同様で、永久歯が生え揃った段階で歯を並べる治療です。
子どもの矯正のメリット
- 抜歯の可能性が低くなる
顎の成長を利用して歯が生えてくるスペースを確保するので、抜歯の可能性が低くなります。
また、1期矯正で歯並びが並ぶとその段階で矯正を終了することも。
ただし、どの程度期間がかかるかは、矯正前の歯並びによって異なります。
- 成長途中で歯が動きやすい
永久歯が生えたばかりの時期は、歯が動きやすく、その分痛みも少ない傾向になります。
大人になってからの矯正は、顎の骨にしっかり定着しているので、お子さんの矯正に比べて歯が動きにくいです。
- 思春期に見た目を気にしなくて良い
歯並びがガタガタしていたり、前歯が出ていたりすると見た目が気になってしまうことも少なくありません。
コンプレックスになって話す時や笑う時に口元を隠してしまうこともあります。
お子さんの早い時期に歯並びを整えることで、口元に自信が持てます。
子どもの矯正開始タイミング
お子さんの矯正開始にタイミングは、永久歯が生える時期によって異なりますが、6歳ころの永久歯が生えてきたころに1度相談されることをおすすめします。
6歳ころ~小学校低学年の方の場合、多くの乳歯が残っているので、顎の成長を利用しながら骨格を整えて、正しい歯並びになることを目指す治療を行います。
小学校高学年以降のお子さんの場合には歯を整える大人の矯正になることが多いでしょう。
歯の生え変わりには個人差があり、早い子も遅い子もいますので、子どもの矯正が気になっている方は定期検診の時などに確認してみましょう。
矯正の費用の目安
当院で取り扱っている費用の目安はこちらです。
矯正相談 | 無料 |
精密検査 | 33000円 |
小児矯正 | 330000円 |
大人矯正 | 770000円 |
処置料 | 4400 円 |
【まとめ】
子どもの矯正は顎の骨を整えて、永久歯が正しい位置に生えてくるように導く矯正です。
顎の成長段階までしか行うことができないので、永久歯が生え揃った時には大人と同じ歯を動かす矯正になります。
その場合、スペースが足りない時には抜歯が必要になることもあります。
お子さんのうちに歯並びが整うとコンプレックスが解消されて、口元に自信が持てます。
矯正をどこの歯医者さんでやっていいか迷う場合は
①毎日矯正治療が受けられる(急な痛みも安心)
②矯正医が在籍している
この2点で選ばれるのがいいと思います。
お子さんの歯並びが気になる方はぜひ1度ご相談ください。